デジタル時代のカラーマネジメントとは |
思えばかなり昔、それこそモニターの主流が今よりも遥かにsRGBだった時代、LightroomのワークフローがProPhotoRGBなのはどうなのか?と書いた事があった。
その当時にもデジタル時代のデバイス含めた根本的なカラーマネジメントについてもっと勉強しなきゃ、何かしら書かなきゃと思い続けてききました。
カメラだけでなく、モニター業界も進化を続け、油断するとますます置いてけぼりをくらってしまいそうな昨今ですが、反面、SNSや動画の自由さで良いものも悪いものも煩雑に情報が蔓延するようになりました。
とくに社会問題として「人」の生命に関わらない「自由な表現」にハマるようなジャンルは混沌としている事が多いようにも感じます。( ´△`)アァ-
写真業界も然りで、話題、映え、ノリなどが大事で、「難しい中身」よりぱっと見で盛り上げれるかどうか、楽しく共感出来るかが大事で、「写真」は想いを伝えられるか、「音楽や言葉の力」同様に写真から伝わるあれやこれや、が大事。
もちろん、それらは結果側として「繋がる」上で必要にはなります。
ただ、そこに至るまでの機材やソフト、仕組みは必ずしも誰か任せで言い訳ではないと思う。
ブログもそうだけど、自由に発言出来るからこそ、他者に伝える内容は気をつけなきゃいけない。
どの口で言うんだと言われそうだけど、、(゚-゚;)☆\( ̄ ̄*)バシッ
テーマを「カラーマネジメント」に絞ったけど、やはり簡単な言葉やキャッチコピー。一部分だけの説明では偏りっぱなしになる。自分が勉強不足なこともあるし、せめて分かりやすく「これだけ覚えてね」ってのは苦手。
どの業種でもそうだけど、物事はそんなに単純じゃないし、簡単ではない。
「カラーマネジメント」に関しては昔から気にはなっていたけど、案の定、「モニターをキャリブレーションする事」と同義語に近くなっている気がするし。
昔からだけど出力に比重を置くせいで、今もプリントマッチングの話が多い。
しかも、その2つは、CMSなどのキーワードだったり、プロファイルの話にはふれてはいる。でもそこまで話しているのに結局は根本的な部分にたどり着かない。
さらに困るのは、それに気づいていて深すぎるから話をしないのか、どちらかと言うと理解が及んでいないから突っ込めないのか。。
カラーマネジメントの仕組みについてはズレた内容や『微妙』に間違った内容の記事が増えています。
正確に考える1番のポイントは感情的な発想や言葉、思い込みを排除すること。
デジタルは論理的な仕組みが複雑に絡み合って出来ている。一つ一つのポイントが根っこの部分で確実に関わり絡み合っていて、結果ものすごく大きな仕組みになっています。そのどれもが正しかろうが、間違っていようが、論理的な仕組みの中で動いている。なんせ仕組みを作る側も「人」なので、そもそも間違った解釈でプログラムされれば、仕組みの中では理屈は通ってますが、結局はダメな仕様にもなっている。
問題なのはユーザーはメーカーが提供するものは正しいと思い込んでいる事。万が一、自分一人がおかしいと感じても多くのユーザーが気にならないのであれば自分が間違っているのだと思い込もうとさえする。でも、それは違う。有名なカメラマンがこう言っていた。ではなく、自分がおかしいと思うのであれば、とことん調べて追求する事が一番大事。恥を書いてもメーカーに聞きまくるとかね。
カラーマネジメントに関しても、多くのサイトでは最低限ある部分はちゃんと説明されている。AはAの説明、BはBの説明、もちろんそれさえも偏っていて正確ではなかったり、さらにCはCになるけどBにも絡んでいると説明してる。
「でも実際には、それらの根っこはAもBもCも絡んでいて全体でDになっているんだ。」という理解に及んでいて、そう発言する「写真家」が少ない。
僕も知らない事が多すぎて、少しでも時間があれば何度も繰り返し勉強するようには努力しています。とくに僕なんかが、、偉そうにブログ書くなら、、尚更ね。。Σ(|||▽||| )
デバイスで運用が主流になりつつある昨今は、より基本的で根本的な部分のカラーマネジメントの理解が必要不可欠になってきています。
必ずしも各社メーカーが一つになって正しい道筋を作ってはいません。ハマりきれない実情もある昨今ですが、だからこそユーザーが広く「正しいカラーマネジメントを理解」し直す必要はあると感じています。
「正確に表示できるモニター」「自分の色しか主張出来ないデバイス」それらの役割とカラーマネジメントの運用に関わる仕組みとできる事、出来ない事、作る側だけでなくユーザー側も正確に理解して運用する必要を感じてます。
気がつくと何回かに分けて、かなりのボリュームで「カラーマネジメント」に関わる内容を書きました。「全て読めばカラーマネジメントは大丈夫!」と言う内容ではありません。
いくつかのキーワードと「テーマ」からカラーマネジメントの基本文に触れたつもりではいます。
それらを少しでも頭の片隅に置きながら、PC、モニター、画像の「色」を色空間による色情報値として考えながら、、
そして誰かに『見てもらう』ために、スタートの自分が正しく「見て、調整」する為の「空間なのか、デバイスやソフト、仕組みなのか」を考えてみるきっかけになればと思います。
カラーマネジメントのブログ
カラマネテスト
真っ赤な背景に赤い字でABCDと書いているだけのAdobeRGB画像。カラマネしていない環境では真っ赤に飽和して目が痛いです。脳に刺激も強いので見ない方が良いです。( ̄Д ̄;;
・カラマネテスト3
同じくAdobeRGB画像を載せただけです。カラマネとカラマネモニター。sRGBとの比較用です。
・マラマネテスト」の結果からデバイス表示のカラマネを考える
・カラーマネジメントって知る必要あるの?
・カラーマネジメントの前に、、色についてとCIEについて
・カラーマネジメントモニターとは。カラーマネジメントから考えるモニターに必要な条件、ハードキャリブレーションとソフトキャリブレーションの違い。
・「写真」画像のカラーマネジメントとは。業界でプロが環境を整える意味。
フィルム時代のカラーマネジメントってのも少し前に書いた気がするけど、、時間ができたら追加しておきます。