Camera Raw 14.2 マスク作成方法。マスクの反転について補足 |
新しいマスクの操作方法のところで、目的の調整部分(主被写体とか)と、その反対側に個別の調整を行いたい場合、初めにどちらかを正確にマスクしても、その後にそのマスクの反転作業のみでは上手くいかず、面倒だと書きました。
もう大概の人は使いこなしているだろうから今更ではあるけど正しい操作方法を補足しておきます。
面倒だと言う理由は、例えば「被写体の選択」を行っても、ほぼ完全に目的の部分をマスクされることはなく、必要のない部分まで選択されたり、そもそも選択が足りていなかったりするからです。
なので、「被写体の選択」後に、範囲を追加したり削除したりしなければなりません。
例
自動で選択される範囲は必ずしも正確ではありません。追加の作業は必ず必要にはなると思います。よく一発で正確に抜いてるなどのコメントや動画も見かけますが、妥協点が大きすぎるのか、性格がアバウトなのか、、細かいことは気にしない、、大体で十分だと思っている人の発言です。
細かい毛などの部分だけでなく、周囲や背景との色差や濃度でどうしても自動では抜けない部分があります。
自動選択後は少なくとも100%以上確認して隅々までチェックしましょう。
作例の画像の場合は、尻尾や手前の靴の一部が完全に選択し切れていません。なので「追加ブラシ」で範囲を追加します。
足の間は逆に本来抜けている部分なのに選択範囲に含まれていますので、「減算ブラシ」で範囲を削除します。
被写体周囲のエッジも綺麗に抜けてはいませんが、気になるところだけ削除します。
これで被写体側はマスクが出来ました。
次に被写体の反対側をマスクしたい。
これがまた手間。
前回のまとめ記事の中で、選択したマスクを複製して、それぞれの部分補正も反転しても上手くいかない。
当たり前じゃん。これじゃ上手くいかない。
なので、被写体の選択から反転、再度細かな追加削除を個別にやり直す。と書きました。
「追加・減算」を反転すると言うことはそれぞれを入れ替えると言うこと。で、よく見るとツールがある。
文字が若干わかり辛いよね。とくに追加から削除ってのは。。
この機能を使うと完成した被写体側のマスクを全部反転し、反対側のマスクを作成できます。
ほぼ上手くいくように見えますが、被写体マスクの時には気が付かなかった「ムラ」は各所に出てきますので、結局ここから再度こまかな追加・削除のマスク処理は必要になると思います。
ここで手間をかけずに、Photoshopでやればいいじゃないかと思うレタッチャーやフォトショッパーも多いと思います。
しかし、現像ソフトしか触っていないユーザーも多いし、CameraRaw調整機能の方が全体の調子を素直に修正できるメリットもあります。
とりあえず、細かなマスク処理が可能な反面、より部分補正を細かく行いたい場合は、少し面倒な手間が増えます。今回のレイヤーのようなこの部分に関しては最終的にマスクを一つにまとめる方法がやはり欲しいですね。( ̄_ ̄|||)
と言うことで、なんか書き忘れていた気がするので補足しておきます。