Camera Raw 12.3 新しいUIの変更点と注意点、そして新機能② ズームツールと切り抜きと、、レーティングなんかのショートカットが大きく変わった。 |
ほらね、、少しだけ困った感も伝わってくる。。(^▽^;)
面白いのは、逆にLightroomユーザーで、カタログ必要のない仕事や処理なんかは、これだったらBridge、CameraRawの方が便利そう。。と言う声も聞こえた。w(゚o゚)w オオー!
なるほど、そう言うこともあるか。。
昨日は新機能から書いたけど、CameraRawユーザーはそれどころじゃないよね。基本はCameraRawなんだから暫くいじっていれば何となく分かってくると思うけど、微妙に、あれ?これどこいった?とか、仕様やショートカットが変わってる。実際は何がどう変わったか?分かる方がいいよね。
とりあえず、今回からまとめて2回、変わった点を中心に書きます。
どれから書こうかほんと悩むけど、まぁ出来るだけ順番に?
でもまぁ僕が気になった順に書くしかないですけどね。
まずは、起動時に出たスクリーン
これはどちらを選んでも構いません。全て後で変更できますし、おそらくCameraRawユーザーは各種変更をする。
とりあえずは、右側の「垂直フィルムストリップと単一パネル」が従来のACR配置に近いのでこちらから起動しましょう。
と、言ってもこのブログ読んだ時点で、すでに皆さん起動した後なので、この部分は意味はないな。。
さて、ツールバーの配置と変更内容。そして切り抜きは変更によりエリアガイドの操作はもとより矢印キーの動きも変わり面倒になりました。さらに編集パネルとレーティングのショートカットの変更でBridgeとの連携も無くなった厄介な変更について書きます。まずは面倒なことからしっかりと確認しましょう。
見た目(UI)がLightroom化しました。
Lightroom化と言っても、仕様は前回書いた4番目のCameraRaw『Lightroom(Cloud)』からの進化バージョンです。CameraRawとしては「バージョン5」ですね。
一番の見た目の違いは、やはり『ツールバー』と各種編集タブ(パネル)の配置変更。Lightroomユーザーは慣れているかも知れませんが、そもそもCameraRawとは機能その他で違いもあるので、必ずしも「全てLightroom化」した分けではありません。
今まで、プレビュー上部に「横並び」に配置されていた「ツールバー」が、右側に縦に配置されました。
無くなった、変更されたツールは以下になります。
・デフォルトだから必要ないと判断された『ズームツールアイコン』。これはショートカット『 Z 』は残っています。他のツールから戻るときにも使用します。
・手のひらツール。環境設定で一般の中にある『Lightroomスタイルのズームとパンを使用』にチェックを入れると、ツールバー下部(左下)から手のひらアイコンがなくなります。
CameraRawユーザーでは、僕もそうですが、手のひらツールをメインに使用しているユーザーも割合多くいます。しかし、Lightroomにはそもそも拡大時意外にそのツールが無かったので、このような仕様になりました。
*シンプルなズーム機能がなくなりました。CameraRawのデフォルトのズームツールは画像上でクリックを続けるだけで、画面フィットから例えば、50→65→100→200→..と設定のある拡大率に順に拡大します。縮小もCommandを押しながらクリックすると、順次縮小します。このシンプルな拡大・縮小機能は無くなりました。なぜならLightroomには無かったから。。
*ある意味一番大きな仕様変更はこのズーム系です。CameraRawユーザーからすれば、Lightroomの使用はかえって使いにくいので、この部分でストレスが最初は出るかも知れません。ズームとパンに関しては、細かい変更がたくさんあるのですが、とても書ききれません。とりあえず画像上で右クリックすればズームはそれぞれ対応していますので、迷ったら右クリックしてコンテキストメニューを開きましょう。これはLightroomとは元の使用上が違うので、CameraRawの方が使いやすく仕上がっています。
・ホワイトバランスのスポイトツールは、基本補正のホワイトバランス欄に配置されたのでツールバーから削除されました。ショートカットは同じです。
・カラーサンプラーツールは縦配置の下部(右下)に配置されました。
手のひらもそうだけど、、なんかLightroomにないものは外れに配置されてる感じがして微妙。
・従来は切り抜きの横にあった「角度補正ツール(A)」や回転、反転は、切り抜きパネルに配置されたので、ツールバーからは削除されました。
*ショートカットはそのままですが、回転反転だけの目的があるときに、切り抜きツールに移動しなければならなくなったのは面倒です。
・各種ツールのアイコンデザインは変更されました。
・スナップショットパネルを開くためのショートカットが出来ました。「 Shift + S 」です。これは便利なので覚えましょう。新規スナップショットを作成するためのショートカットはそのままです。これはパネルを開くのではなく、新規を作成するためだったので、これだけでは不便でしたね。
・ゴミ箱アイコンもプレビュー下のレーティングの横に配置されました。
切り抜きツール
これは、ある意味古い設計のままだったので、PhotohopやLightroom同様の仕様になりました。ダサい話だけど、ずっとCmeraRawだけを使い続けてきたユーザーにとってはとても使いにくい仕様に変わりました。慣れるまでは我慢ですが。。
従来は切り抜きエリアを作成してエリアガイドを動かして、位置や大きさを変更していました。今は当たり前だろうけど。。切り抜きツールを使用すると自動的にエリアガイドが表示されます。エリアガイドは拡大しても縮小しても常にプレビューの中央に配置されるので、実際に切り抜きたい部分の配置は、『画像を移動」させます。
従来は「エリアガイドの移動」でしたが、新しい切り抜きでは、『画像を移動」させます。まぁ本当にPhotoshop同様なんですけどね。今までで慣れているので、違和感がすごい。
*そしてそれにともない、矢印キーの動きが変わりました。
従来は例えばフィルムストリップで、切り抜きツールのまま、次の画像へ移動して複数の画像の切り抜き処理をしたい場合は、そのまま「↑↓キー」を使えば良かった。ところが、矢印キーは『画像移動』にあてがわれているので、次の画像へ移動する為には『Command + ⇅キー』に変更になりました。
がっつりCameraRawユーザーじゃない人にとっては大した事じゃないのかも知れません。。でも、逆の立場で考えようね。17年で染み付いた動きが突然変わるのは本当に辛いよ。(T^T)
編集パネルとレーティングのショートカット変更!Bredgeとの連携はなし。
これもある意味しんどい(-_-;)|||
まず、従来のショートカットを確認しましょう。
各編集タブのショートカットは基本補正「Command + Option + 1(WinはCtrl + Alt + 1)」から順にトーンカーブ「Command + Option + 2」と数字の移動でした。
そして、レーティングは星一つが「Command + 1」から順に星5が「Command + 5」で、ラベルが「Command + 6」から順にあてがわれていました。これはBridgeと共通なので、Bridge・CameraRawユーザーはこのショートカットが染み付いています。
今回はLightroomのショートカットに合わせられました!その結果、全く違うものになります。
基本補正など、各編集パネルの移動は「Command + Option + 1(~9)」から『Command + 1(~9)』になりました。
その結果、レーテイングがただの数字キー(Lightroom同様)になります。『1~5、0がレーティング』。『ラベルは6~9と、Command + Shift + 0』になります。
ショートカットはLightroom仕様の方が便利じゃんとライトルーマーは言うのでしょう。それも分かります。しかし、問題はそこじゃなくて、長年使用していた感覚から大きく変更されることと、何よりBridgeのレーティングは「Command + 1」からのままです。
ショートカットに関しては、LightroomはもとよりPhotoshopと連携も取れていないので、今回のようにLightroom仕様に合わせる事が正しかったのかは微妙な部分も多々あります。
今更仕方ありませんし、慣れるしかありませんが、作業途中の方は本当にイライラすることばかりかも知れません。
良くも悪くも世界中がコロナで自粛?している中でもありますので、時間のあるCameraRawユーザーは今のうちに慣れるように使いこなす練習をした方が良いと思います。
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CameraRawの今回のLightroom化によって、これだったらLightroomでいいんじゃん?と思う?人もいるのかな?
でも、それは絶対に違います!!根本的なBridgeとPhotoshopとの連携、根っこにあるLightroomとは違う『プロ仕様』の仕組みやツールはそのまま残っていますので、「UI」はLightroom化してしまいましたが、引き続きCameraRawはプロ仕様として進化を続けます。頑張って新しいUIに感覚と手を慣らしていきましょう!!(^▽^)/