Adobe Camera Raw 10.3 ! 新機能② 新しくなった『Adobe Rawプロファイル』と『プロファイルブラウザ』 |
Adobe Rawプロファイル!(≧∇≦)b OK
僕自身も昔からかなり熱望してました~!やっと出ましたね!
しかも[Adobe ニュートラル]は結構良いです!\(^▽^)/
『Adobe Standard』はAdobe的には「全ての画像でうまく描画するように、サポートされている各社カメラで一貫性を保ちながら優れたRAW調整の出発点として設計しました」とされています。
しかし、やはりユーザーの数だけ好みも違います。また必ずしもRAW解析がうまく当たっているとも限りません。
今回のアップデートでは『Adobe Standard』をベースカラーにして、昨今のカメラメーカー同様のいくつかのイメージの違うスタートプロファイルを用意しました。
まずは従来までの「カメラプロファイル」の場所ですが、画像調整タブ右側のカメラのマーク「カメラキャリブレーション」タブの中にありました。本来はRAW調整のスタート時に決めなければならないカメラプロファイルですが、この配置では非常に不便でしたよね。
今回新たにスタートプロファイルを用意した事で、まずこの配置を変更し最も理想的な「基本補正」タブの上部に配置しました。
これによりRAW調整をどこからスタートするのか、どの色見(プロファイル)になっているのかがすぐに確認出来るようになりました。
新たに作られた『Adobe Rawプロファイル』は6種類(+モノクロ)です。
デフォルトは[Adobe カラー]になります。従来まであった「Adobe Standard」は[Adobe 標準]と言う名称に変わりました。
それ以外に上から[Adobe ニュートラル][Adobe ビビット][Adobe 人物][Adobe 風景]が用意されました。
基本補正タブの一番上の項目は「色表現:」になりました。ここはRaw調整のスタート時にプロファイルをカラーかモノクロかをまず選ぶところです。
デフォルトはカラーモードになっています。
その隣が白黒モードになりますが、こちらもモノクロプロファイルのリニューアルも入ったこともありますが、やはりスタートで選択した方が良いので、従来まであったモノクロ変換のグレースケールが「HSL/グレースケール」タブから「基本補正」タブに「白黒」と言う名前で移動になりました。
白黒モードのボタンを押すとデフォルトの「Adobe モノクロ」になり、画像がモノクロになります。
プロファイルタブの選択からこの[Adobe モノクロ]を選択すると、アプリは自動的に白黒モードに切り替わります。
『Adobe Rawプロファイル』以外にも『モノクロ』を含め『クリエイティブプロファイル』が用意されました。
プロファイルを選択するためには、プロファイルタブの一番下にある「参照…」をクリックするか、右側にある「プロファイルブラウザー」ボタンをクリックします。
プロファイルブラウザーは『Adobe Rawプロファイル』もそうですが、その他のプロファイルを視覚的にも比べて見ながら使うために作られました。
まずはプロファイルブラウザーの見方を先に書きます。使い方は最後に書きます。
開いたプロファイルブラウザーの中で、「青枠」で囲われているのが、現在のプロファイルもしくはプレビューされているプロファイル(色作り)です。それ以外の各種プロファイルのサムネイル上にカーソルを持っていくと、プレビューが随時変更され違うプロファイルをプレビュー上で表示・確認出来ます。一度いずれかをクリックするとそのプレビューになりサムネイルもそのプロファイルが青枠になりますが、まだ決定したわけではありません。随時比較しながら好みのものを探します。
プロファイルブラウザーを起動すると、デフォルトではサムネイル画像の「グリッド」表示です。他にも文字だけのリスト表示があります。こちらもそれぞれのプロファイル名にカーソルを移動すれば、プレビュー表示がそのプロファイルの見え方に変わります。
デフォルトではプロファイル表示は[すべて]になっていますが、少しでも検索を早くするために[カラー]や[白黒]のみの表示にすることも出来ます。
◎『お気に入り』は名前通り、自分で常に使用するもの、したいものをすぐに変更できるように入れておく場所です。
◎『Adobe Raw』は今回刷新された新しい「Adobe Rawプロファイル」群です。
それぞれの特徴も簡単に書いておきます。
・[Adobe カラー]:
新たなAdobeスタートの色作りです。以前よりもわずかにメリハリがあり好ましい印象に仕上がっています。
これは従来の標準であった「Adobe 標準(Adobe standard)」をベースによりバランスのとれた画作りに再設計されました。わずかにコントラスト・彩度を高め、一部の色はより自然で気持ちよくなるように設計されています。
*それ以外のクリエイティブカラーも「Adobe 標準(Adobe standard)」をベースに作られています。
・[Adobe ニュートラル]:
このプロファイルは、可能な限りコントラストと彩度の持ち上がりを減らして色と階調を最大限に提供し、調整出来るように設計されました。とくにシャドー部の再現にはとても良いです。ぱっと見はおとなしめで、そのままでは物足りない描画ですが、元の彩度が高いものや階調を損ねることなく丁寧に作り上げるためには最適なスタートプロファイルになります。
店舗撮影やライブ、スナップ、記録、ブライダルなど色が飽和しやすい、シャドーが潰れやすい環境や仕事で、綺麗に仕上げるためには『Adobeニュートラル』をベースにコントラストやシャドー部を調整したカスタム初期設定を作った方が良いです。
・[Adobe ビビット]:
名前通りです。彩度・コントラストが強く、そのままですぐに使えるようにメリハリの効いたプロファイルになっています。
・[Adobe 人物]:
ポートレートと呼ばれるものですね。肌色の色の階調・解像度を拡大し、人物の肌色に対してより良い色の調子を出せるとされています。
・[Adobe 標準]:
従来までの「Adobe standard」が名称を変えて[Adobe 標準]になりました。
デフォルトは「Adobeカラー」に座を明け渡しましたが、全てのイメージプロファイルの「基本ベースカラー」はこの[Adobe 標準]になります。
*詳しくは次回クリエイティブプロファイルのところでも触れます。
・[Adobe 風景]:
ランドスケープですが、風景によく見られる色や調子に焦点を当てて、より風景画像に最適な設計になっているそうです。
・[Adobe モノクロ]:
モノクロ画像に最適なスタート地点として設計された新しいプロファイルです。
◎『カメラマッチング』
これは従来通りです。各種カメラメーカーの色作りに似せたプロファイルを用意しています。
◎『プロファイル』
これは別のアプリで作られた独自のプロファイルが入る場所です。
画像はカラーチェッカーパスポート(ColorChecker Passport)で作ったカメラ固有のプロファイルです。僕らで言うと、このプロファイルくらいかな?
◎『レガシー』
基本カラーの「Adobe Rawプロファイル」とカラーチェッカーパスポートなどで作った上記「プロファイル」項目をモノクロ化したものです。
プロファイルブラウザーの使い方
デフォルトでは『お気に入り』の中には[Adobe Rawプロファイル]が入っています。使わないもがあれば、各サムネイル画像の右上にある「☆」をクリックして削除します。
『お気に入り』に入れておきたいプロファイルは、同じようにそれぞれの項目にあるプロファイルサムネイル画像の右上の「☆」をクリックすれば追加されます。
リスト表示も同様でそれぞれの名称の前に「☆」が表示されますので、「☆」をクリックすることで追加したり削除したり出来ます。
各種プロファイルが決定したらそのサムネイルを一度クリックしてブラウザー右上にある「閉じる」ボタンを押すか、その決定したプロファイルサムネイル画像をダブルクリックすれば、プロファイルが適用されて画面が基本補正画面に戻ります。
キャンセルする場合も「閉じる」ボタンで行うか、エスケープキーで基本補正タブに戻ります。
一度別のプロファイルを使用した場合に、元に戻るためには基本補正タブのプロファイルタブ(この記事最初の画像)からデフォルトのプロファイルなどを選ぶか、再度ブラウザーを開いて、AdobeRawプロファイルを選択して下さい。
ブラウザー上部のプロファイル名の下の「適用量スライダー」はクリエイティブプロファイルの効果の強弱です。詳しく次回に書きます。
長くなりましたが、基本の部分はこの辺で。。
僕は[Adobe ニュートラル]がいいですね!