Lightroom Classic CC 7.3 (CameraRaw10.3) 新しくなったプロファイルとプリセット! |
CameraRaw10.3が出ました~!!今回も大きなバージョンアップです。\(^▽^)/
それに伴い、Lightroom Classicの現像モジュール、Lightroom CC desktop、Lightroomモバイル系も変わりました!
詳しく?は次回から「CameraRaw10.3」で3回くらいに分けて書きますが、まずは、とりあえずLightroomで珍しく書きましょう。
変更点はいくつかありますが、
◎新しくなったAdobe Rawプロファイルと配置変更
◎プロファイルブラウザ、クリエイティブプロファイル
◎かすみの除去配置変更
◎新しくなったプリセット
◎シャープ適用量のデフォルト値の変更
それとトーンカーブの表示など細々した改善
になります。
さて大きなところではAdobeRawプロファイル他各種プロファイル群とプリセットの刷新が行われました。
プリセットとプロファイルの違いのところで誤解が出ないように今回の新機能について記事を書きますが、より詳しくは次回CameraRaw10.3の記事でね。(^^;)
ここでは簡単に紹介します。
まずは刷新されたカメラプロファイルの『Adobe Rawプロファイル』(Adobeのピクチャースタイルのようなもの)
これはたくさんの方の要望があったと思いますが、やっとAdobeも導入しました。
赤枠の部分ですね。本来RAW調整(現像)を始める前にどのような色作りから始めるかを決めなければなりませんが、従来までは調整タブの下の方の「カメラキャリブレーション」の中の最初の項目にありました。この位置では使い勝手が悪かったですよね。今回は新たなスタート色『Adobe Rawプロファイル』を作ったので、これを機に基本補正のトップに新しく配置されました。
従来までのAdobeの色作りプロファイルは「Adobe Standard」だけでしたが、新たに「Adobe カラー」「Adobe ニュートラル」「Adobe ビビット」「Adobe 人物」「Adobe 標準」「Adobe 風景」が作られました。それ以外にも「Adobe モノクロ」や他クリエイティブプロファイルなど多くのイメージプロファイルを用意しました。
デフォルトは「Adobe standard」から『Adobeカラー』に変わります。従来の「Adobe Standard」は「Adobe 標準」と言う名称になりました。
『Adobeカラー』は「Adobe 標準(Adobe Standard)」をベースによりバランスのとれた画作りに再設計されました。わずかにコントラスト・彩度を高め、一部の色はより自然で気持ちよくなるように設計されています。
それ以外のクリエイティブカラーも「Adobe 標準(Adobe standard)」をベースに作られています。
『Adobe ニュートラル』これは、可能な限りコントラストと彩度の持ち上がりを減らして階調を重視するよう設計されました。とくにシャドー部の再現に良いです。ぱっと見はおとなしめで、そのままでは使えないと思うかも知れませんが、元の彩度が高いものや階調を損ねることなく丁寧に作り上げるためには最適なスタートプロファイルになります。
店舗撮影やライブ、スナップ、記録、ブライダルなど色が飽和しやすい仕事で、綺麗に仕上げるためには『Adobeニュートラル』をベースにコントラストやシャドー部を調整したカスタム初期設定を作った方が良いです。
その他、いくつかの詳細は次回「Camera Raw 10.3」の記事で紹介します。
もうひとつ、黄色い枠で囲った「かすみの除去」も効果タブから基本補正タブに移動されました。
少しプロファイルの違いも紹介します。
プロファイルタブの一番下の「参照…」もしくはタブの隣にあるプロファイルブラウザーボタンで『プロファイルブラウザー』が開きます。
上から順にまずは、
[お気に入り]:これは自分でよく使う気に入ったプロファイルを入れておくスペースです。下から探さなくても早くたどり着くようにします。デフォルトではおそらく[Adobe Raw]が入っています。
*追加・削除の仕方:いらないプロファイルはそれぞれのプロファイルの画像の右上にある「⭐︎」マークで削除できます。追加は次項目のそれぞれのプロファイルの「⭐︎」マークを押せばお気に入りに入ります。リスト表示でも同様です。
[Adobe Raw]:こちらは最初に書きましたが、今回Adobeが用意したそれぞれの色作りプロファイルです。詳しくは次回の「CameraRaw10.3」の記事で。
[カメラマッチング]:こちらは従来から用意されてるそれぞれのカメラメーカーのカラースタイルに似せたプロファイルです。
使い方は簡単です。ブラウザー内の各種プロファイルにカーソルをあてるだけでプレビューの画像もそのプロファイルで表示されます。Lrはその際に上画像のようにそのプロファイルの名前も一瞬大きく表示されます。
プロファイルが決定したら、そのプラファイルをクリックしてブラウザー右上部の[閉じる]ボタンを押すか、決定したプロファイルをダブルクリックすれば自動的にブラウザーが閉じて基本補正タブに戻ります。
プロファイルブラウザーの表示には他にも「大(サムネイル)」と「リスト」があります。
それ以外のプロファイルは、
[プロファイル]:こちらにはx-riteのカラーチェッカーパスポートなどで作ったプロファイルが入ります。
[レガシー]:Adobe Rawプロファイルやカラーチェッカーパスポートなどのプロファイルをモノクロ化したプロファイルです。
[白黒]:調子を変えたいくつかのモノクロプロファイルと各色フィルター効果を与えるプロファイルです。
デジタルやソフトウエアの仕組みを理解していない方からはとくにプリセットとの違いで不満や違いがわからず迷う方もいると思われます。違いについては次回CameraRaw10.3の記事でもう少し書きます。
さてプリセットも変わりました。
従来
新しくなったプリセット群
従来あったものにプラス今回のAdobe Camera Rawに搭載されたいくつかのイメージプリセットや簡易化したシャープや周辺光量補正、粒子プリセットなど簡単に調整を付け加えられるようになりました。「簡単に処理したい方はどうぞ、、」と、作業の効率化を求めているのかも知れません。デバイスでの使用用途も大きですね。
新しいプリセットもベースにプロファイルを使用しています。そこからさらに各種調整スライダーを使用して、いくつかのプリセットが作られています。
従来からあるプリセットは「クラシック…」と名前が変わっています。
プリセッット効果ですが、追加されたカーブやシャープ、周辺光量補正、粒子などはどれも追加で行えますが、当然後からそれらの項目が含まれる他のイメージプリセットを当てるとスライダーはそのイメージプリセットに当てられた数値に変わります。
新しく入ったプリセット群はAdobe Camera Rawと共有です。Lightroom CC desktopなどにも入ります。
それぞれのプリセットは右クリックでお気に入りに「追加・削除」が出来ます。
プリセットとプロファイルの違い。
まずプロファイルとは何か?
Adobe Rawプロファイルは色(画)作りされたフィルムのようなイメージです。
またクリエイティブプロファイルは従来のプリセットのようなイメージカラーエフェクトをフィルターのように固定化し、色再現のバランスを画作りのように設計して、一つの「プロファイル」としたことで全ての調整数値が「0」からスタート出来ます。これらはプロファイルと言う名目ですが、どちらかと言えば『Adobe 標準』プロファイルにエフェクトのフィルターのような調整機能をかけてると言う方が分かりやすいかな。
内部に3D LUT処理なども含まれているので、JPEGやTIFFにも使用できます。ここが、ある意味大きな改善。
プリセットとの違いの部分で、一番の特徴はプロファイルであるが故、調整値に影響を与えないことです。
上画像のようにまず基本補正で調整した後に、イメージを変えたくなりクリエイティブプロファイル「アーティスティック07」にプロファイルを変更しても基本補正や他の調整値に変化はありません。
作品を追い込む調整をする上で、無駄な動きをすることなくイメージを追い込む作業に集中できるのでとても便利です。
プロファイルの下にある「適用量スライダー」は選択したクリエイティブプロファイルのイメージカラーの量の調整になります。デフォルトは中間点「100」の量になっています。効果は倍の「200」まであります。
プロファイルブラウザーのプレビュー中でも確認できますし、プロファイル適用後は基本補正のプロファイルの下の適用量スライダーで効果を調整出来ます。
スライダーの適用量を「0」にするとそのプロファイルのイメージ効果はなくなって普通のカラー画像になります。その際に再現されるカラー画像の色見(画作り)は『Adobe 標準』になります。
最初にお伝えしたように全てのプロファイルのベースは『Adobe 標準』だからです。
*[レガシー]は標準プロファイルをモノクロ化しただけなので、適用量は動きません。
簡単に一通り書いたけど、これまでに初期設定として個々に作られていた作業フローや調整バランスは変わってくるかも知れません。従来通りの色見から作業をされたい方はデフォルトを『Adobe 標準(Adobe Standard)』にしましょう。
個人的にはしっかりと階調を追い込みたい方は『Adobe ニュートラル』からスタートすることをお勧めします。
『Adobe ニュートラル』はカーブを緩くしシャドーの階調を出来るだけ再現するようにスタートとして作られています。また彩度や色バランスも控えめで丁寧に色作りを追い込むために最適に設計されています。
スタートからぱっと見よくしておきたい方はデフォルトの「Adobe カラー」が良いでしょう。
その他はシャープのデフォルト値が「25」から「40」に変更になりました。アルゴリズムに変更はありません。
新しくなったプロファイル機能、プリセットはLightroom CC desktop、Lightroomモバイル系も加わります。
さらに楽しく画像作りが出来るようになりましたね。
*現像モジュールの中身はCameraRawですが、従来のLightroom独自のプリセットなど一部AdobeCameraRawには無い機能がありました。CCになってからPhotoshopユーザーが増え、それに伴いACRユーザーも増えてきましたが、Lightroomのようなお手軽なイメージカラーを求める声も増えたのでしょう。今回のアップデートではAdobeRawプロファイルや新たなプリセットなど含め互いの連携をより密接にするようテコ入れを行いました。 って感じかな?知らんけど。。
では次回CameraRawでより詳しく!